イスカンダルの姉妹 [黒歴史]
イスカンダル・・・
銀河の星屑の合間に響くセイレーンの歌声のような、どこか郷愁をいざなうその名は、70年代の大ヒットSFアニメ『宇宙戦艦ヤマト』で、人類が放射能に侵された地球を救うため目指すべき存在として描かれました。
【作品紹介】
西暦2199年、ガミラスの攻撃により滅亡の淵に立たされた地球人類に、イスカンダルのスターシャは波動エンジンの技術を提供し、放射能除去装置コスモクリーナーDを取りに来るようにメッセージを伝える。このメッセージを受け、沖田十三率いる宇宙戦艦ヤマトはイスカンダルへと旅立つ。
(wikiより)
その名前の一部である「イスカ」は、
それと、同名のTVアニメが現在放映されています。
正直見ていないのと、ググっても ↑ の鳥しか出てこなかったので内容がわかりませんが、wikiによると、「島津家・37代目当主の弓使いの少女」が活躍する作品であると書かれています。
この鳥はキリストを打ち付けた釘を抜こうとして、くちばしが変形したそうです
イスカンダルは島津家に結びつきます。
同時に「矢」がここでもフォーカスされます。
それは紅蓮の弓矢=丹塗り矢の系譜だと強く推測されます。
『クラウドアトラス』にシンボリングされた彗星を端を発し、当blogが追い続けているものです。それは奴隷解放であると同時に、「革命」でもあると考えられます。
島津家――
平野耕太による漫画『ドリフターズ』は島津豊久を主役に描かれます。
【作品紹介】
西暦1600年、関ヶ原の戦いの最中、謎の存在『紫』の手により島津の退き口から、エルフやオークのいる異世界に召喚された島津豊久は、同様に流れ付いた織田信長や那須与一と出会う。その地で「漂流者(ドリフターズ)」と呼ばれる豊久らは、成り行きと武士としての本能から、人間が支配するオルテ帝国に虐げられるエルフの村を解放、その勢いのまま「国奪り」を開始する。
(wikiより抜粋)
・・・その、同作者による前作『HELLSING』はヴァンパイアが主人公でした
国内外を問わず大ヒットした作品なので、説明は不要かと思います。
吸血鬼はブラム・ストーカーによるとフン族です。
トランシルヴァニアの真実についてはこちらを参照ください(参照)
フン族は遊牧騎馬民族であり、スキタイ・匈奴とも密接に繋がります
遊牧騎馬民族について、ヘロドトスの記すスキタイ文化と、司馬遷の記す匈奴の文化がしばしば比較されます。その内容は遠い距離と、時間的差があるに関わらずあますところなく完全に一致しています。彼らはただ、それを「呼ぶ側の違い」によって別の名を付けられたにすぎないのかもしれません。そして、その言葉として表現するところの感情は、ひとつの例外なく、「恐怖」と「畏怖」であったと思われます。
隼人・熊襲はアレクサンダー大王から直結した騎馬民族の末裔でした。
それこそが、ここ日本における彼らの呼び名でした。その主な居住エリアは、のちの島津家の支配地とほぼ一致します。
イスカンダルは島津であり、隼人・熊襲であり、おそらくは狗奴族でした。
したがって・・・・
「ニニギ=鴨氏の祖先」が南九州の地でであった木花開耶姫の正体は
イスカンダルの使者サーシャに合致します。
サーシャ・イスカンダルはスターシャの「妹」です。
これは、まさに磐長姫の「妹」である木花開耶姫の属性と一致します。
磐長姫(右)と木花開耶姫(左) (出展)
2013年に放映された『ヤマト2199』では、第一話でサーシャの乗ったイスカンダルの小型宇宙船をアマテラスと名付けられました(コードネームはウズメ)
それを読み解くと、
アマテラスは、磐長姫か? 木花開耶姫か? ということになりますが、
おそらく、これは磐長姫の方であったと考えられます。
木花開耶姫の方はコードネーム・ウズメ・・・天宇受賣に符号します。
磐長姫=アマテラス
木花開耶姫=アメノウズメ
邪馬台国の卑弥呼をアマテラスだとする根強い説があります。
だとすれば、磐長姫の醜さとは、老いたその身を表したものだったのでしょうか? クマソタケルを裏切った二人の娘のうち、姉もまた醜いとして景行天王に殺されています・・・。これらの意味はなんでしょうか?
ここでは保留にしたいと思います
まとめると、大山積一族は遊牧騎馬民族。ケルト人でした。
彼らは天孫ニニギが南九州に舞い降りる前に、すでに日本各地に勢力を持った一族でした。以前、鴨氏がケルト人だと書きましたが、鴨氏と結びついた木花開耶姫(隼人・熊襲系)こそがケルトでした。ですから、結果としては鴨氏もケルトともいえます。
彼らは手足が長く、瞳も青かったと思われます。小学生のころ、「岩井」という名前の同級生がいました。その人の目が日本人なのに青かったことを覚えています。筑紫君磐井もまた、目が青かったかもしれません。
また、スキタイは塞と呼ばれます。猿田彦は塞の神とも呼ばれます。
『ファイナルファンタジー』の召還獣アレクサンダーも城塞の姿です
『Fate/ZERO』にもイスカンダル(アレクサンダー)は登場します。
その姿は、どこか巨大な猿を彷彿とさせるデザインでした(参照)
ですから・・・
猿田彦=アレクサンダー大王ということになります。
そして、彼こそがスサの王=スサノオでもありました
フン族についてはこちらも参照ください。サイヤ人もまた猿でした(参照)
・・・最後に、イスカンダルの姉妹の忘れ形見についてお話したいと思います。
◇
イスカンダル最後の女王スターシャと古代守の間には、ひとりの娘が生まれました。
彼女は、戦争が終わってすぐの、まだ日本の暮らしが豊かとはいえなかった時代に生きました。十四才だった少女は、小さな胸に「女優になりたい」という大きな夢を描いて人生の十字路に立っていました。
そしてある雪の日、かじかむその手を握りしめると、両親に置手紙を残してただ一人で上京したのです。
それからしばらく、七年ほどは両親のもとには何の音沙汰もなかったといいます。
そして、ある年の瀬の紅白歌合戦がまもなくはじまるというときでした。
夜空から雪が舞い降りました。二人は、悲しくなるのでもう娘のことは思い出すのはやめようと思っていましたが、雪を見ると、どうしても娘の笑顔が思い出されるのでした。そして、心が切なくなってしまうのでした。
冷えた心と体を温めようと、こたつに入ってTVをつけました。そして、目を見開きました。
そこには、大きくなった娘の姿がありました。
彼女は大ヒットした『けいおん!』に出演。一躍、歌って踊れるトップアイドルになっていました。
本名と芸名は同じ、澪といったといいます。
やがて、時はまたたくまにすぎて、時代を彩ったアイドルたちの姿もまたさまざまに移り変わっていきました。彼女が静かに引退したのも、星が降りおちるような、雪の日だったといいます。
芸能界を引退したあとは、今までできなかった親孝行として両親をつれて世界中を旅をして回ったといいます。そうした親子の時間は、彼女が結婚したあともずっと、ずっと続きました。
◇
おまけ:紅白から流れてきた曲
おわり
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