薪の王と阿陀加夜奴志多岐喜比売命 [∀]
タイトルを見るだけで無意識に眠気が襲ってきそうになります。
一応「たきぎのおう」と「あだかやぬしたきぎひめのみこと」と読みます。
どちらも「たきぎ」です。
薪は火にくべるもの…
今回はその共時性から日本古代史の謎を妄察してみようと思います。
それぞれ説明します。
前者は『ダークソウル』シリーズの最重要人物です。
あと、ちょっとだけ最初に書いておく必要があるのですが、
優れたファンタジーには作り手の妄想を越えた真理が内包されると思ってます。
そして、本作こそは神の霊妙を得た世界観だと確信しています。
赤字は補注みたいな感じで書きます。
適当に読み飛ばしてください。
適当に読み飛ばしてください。
世界観を箇条書き風に、軽く説明していきます。
ダークソウルの世界において、さいしょの火が光と闇を生み出しました。
それまでは何もない、ただ石だけが広がっていました。
石の時代から、さいしょの火の時代へ…。
炎によって、時代は変わりました。
火は明白な差異をもたらしました。
光と闇と熱と冷たさ、生けるものと死せるもの。
そして、火に導かれさまざまなものどもが集まってきました。
そんな中、火の中に王のソウルを見出したものたちがいました。
彼らは王の力を手にし、石の時代を支配していた竜たちに反逆します。
なんだかんだあって勝ちます。
石の時代を支配する竜は安曇磯良を暗喩している?
磯良エベス…はまんま石の蛇です。
その反逆軍のリーダーが薪の王グウィン です。
安曇磯良は蛇神であり、建御雷と同一人物でもあるという説もある。
「王の力=太陽=雷の力」を手にした薪の王グウィンは、建御雷にも重なる。
安曇磯良は猿田彦だという説もある。
猿田彦である榎本神は、建御雷に自らの山を譲ったという。
ついでに名前も奪った?
(磯良)エビス=榎本神は耳が遠いつながりも。
一方、われわれ人類の祖先でもある「小さきもの」たちは、
あまりにも小さくそしてか弱いため、王の力を得ることも叶わず
戦いに加勢することもできず、ただ火の近くで身体を温めていました。
そして、渇望が起きます。
彼らが火の中に見出したもの――それは闇でした。
小さきものは闇を見出し、闇もまた小さきものを見出した。
人間の中に眠る力は、闇のソウルです。
ちょっと抵抗あるかもしれませんが、闇こそが人間の本質だといいます。
中二心をくすぐるナイスな設定でもあるのですが。
『LRFF13』において死の女神が人間に混沌を与えた神話と共通しますね。
その世界において、混沌こそが、心でした。
赤多い。赤自粛。
やがて、あーだこーだあってかなりの時間が経ち、火が消えかけます。
火が消えると、火の時代は終わります。
次にくるのは…闇の時代…
闇のソウルに選ばれし人間の時代です。
こりゃヤベーとなって、薪の王グウェンさんが自分の体を火に投じるのです。
王そのものの体が薪となり、火は再び燃え盛りました。
なので「薪の王」と呼ばれることに。
それから幾星霜、火はまた燃え尽きようとしていた…。
失われゆく火と呼応するかのように、人に闇の印が顕れはじめます。
「ダークリング」(お尻の穴=「*」=星)
それを手にしたものは不死の宿命を負います。
そして、プレイヤーにもまたダークリングの印が顕れたところで、
そこからダークソウル1の物語が始まります。
あとはゲームやってください。実況動画でもいいです。
現代の映画的なリッチなゲームは動画で見てもわりとホントの映画みたいに楽しいです。
(もちろん自分で動かした方がその何百倍も楽しいですけど)
で…後者のタキギ姫。
漢字ややこしいのでカタカナでいきます。
そして、それよりも重要なのはイメージですから適当なカタチを与えましょう。
と思ったけどやっぱり簡単な説明からいきましょう。
このタキギ姫…いったい何者?
ちょっとダークソの説明で長くなりすぎたので説明は丸投げします。
答えが こちらのサイトに書かれています。
ここでは、この記事で重要な個所だけ抜粋させていただきます。
これには驚きました。
阿陀加夜奴志多岐喜比売命は自分が木俣神だと宣言しているんです。
(引用部)
つまり、タキギ姫は木俣神だったというのです。
覚えておられるでしょうか?
ラブライブの西木野真姫というキャラを「木俣神=かぐや姫」だと書いたことを。
正直、自分もたった今まで忘れてました。基本は書き逃げスタイル。
まさに「薪はまき」とも読みますし…。
それはともかく…まんまああいうビジュアルをイメージすれば良いかと。
ラブライブといえば紅白出場が決まったとか…。
画像検索していて今知りました(TVとかネット情報はほぼ見ない)。
かなりおめでたいですが、記事には関係ないですね。
薪の王はさいしょの火に身を投じる…
それって兎のイメージに繋がります。
手塚治虫の『ブッダ』でありましたよね、兎が自分で火に飛び込む話。
兎は稲羽ノ素兎です。
大国主を導いた方。
兎が導いたのは八上姫のところ。
まさに、タキギ姫も大国主と八上姫の娘だというのです。
それは木俣神だと。
ここから少し余談ですが、
木俣神の名前は、木に挟まれたことから命名されました。
木に挟まれる、略して木挟は、
狭木寺間之陵に葬られる日葉酢姫に繋がると先の記事で書きました。
第十一代垂仁天皇の皇后です。
記紀では、日葉酢姫のエピソードに野見宿禰が関わります。
墓に『火の鳥・ヤマト編』よろしく人間を生き埋めにしようとしたところ、
それを止めさせるのが野見宿禰の時代でした。
あと自分ごとで恐縮ですが、一応関係ありそうなので…。
昔、奈良の古事記展の帰りにとぼとぼ徒歩で立ち寄った時のことを思い出します。
寄り道しまくったせいかついたころにはかなり真っ暗に…。
御陵の周りに明かりが灯ってたのがホッとしました。
その通りしな、佐保川を見たとき、眼前から白鳥が飛んできました。
んでその後、成務天皇陵についたとき白鳥がその敷地内に舞い降りました。
同じ白鳥であるかは知りません。
ただ、このへんは必ず意味があると思ってます。
これらを繋げていくに、
炎にくべられる「タキギ」を介して、ひとつのキーワードが見えてきます。
「イケニエ」。
タキギ姫である木俣神…それは赤い髪の西木野真姫に重なりました。
そして、
赤毛の生贄の少女は、こちらの幻想と接続されます。
『いけにえと雪のセツナ』
説明がめんどうくさいのでPVをご覧になってください。
1分30秒でオートで説明してくれます。
本作はE3のカンファにおいて大トリとして社長自身が紹介した作品です。
つまり、スクエニがもっとも世界に知らしめたい思想が込められた作品でもあります。
そのすべてに「意味」があります。
特にロゴマークには…。
動画の51秒から映し出される生贄の少女。
その実際のゲーム画面上には、丸く穴の開いた石が立っています。
この同じ石が、少し前にでかけた今宮神社の織姫社にも立っていました。
そして「51」は兎に繋がっています。
「51=koi」は『ごちうさ』の作者の名前。
またエリア「51」といえば宇宙人がらみで有名ですが
高橋克彦先生の『龍の柩』では稲羽ノ素兎をグレイだと書いてましたね。
グレイ=灰は猿田彦を導く…が、宇宙人は今は保留にします。
グレイが生贄…の図はシュールすぎる気が…。
次の記事に続きます。
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